こだわり条件について

 マンションやアパートを借りるときに、まず聞かれる「こだわり条件」。
 今回は、何気なくチェックするそれぞれの「こだわり条件」に実際はどんな特長があるのかを解説してみたいと思います。

 

■マンションかアパートか
 次回の掲載に詳しく書きます。

 

築年数
 都会では、新築や築浅だから著しく部屋が安いということはありませんので、価格よりも気分のよさを重視する方には向いています。しかしまた、築年数が古くとも、リフォームしたてですと、とても綺麗で快適な暮らしができます。
 築年数が古すぎると、地震の際の倒壊など、自然災害の際のリスクがあるかもしれません。目安として、1981年(昭和56年)以降に建てられたマンションは、「新耐震基準」をクリアしていますので、震度6~7程度では倒壊せず、震度5強程度の地震では損傷を生じないレベルだと言われています。
 
 私は築年数がもっと古いマンションに住んだことがありますが、そのマンションで不便を感じた点は、断熱性に欠けるところくらいでした。冬場は冷え込んだ記憶があります。しかし、ユニットバスなんかが無い時代に建てられた為か、風呂場の面積が広く取られているので、洗い場がゆったりしていました。また、収納は、昔ながらの奥行きが深いフルサイズの押入れがついているので、中途半端に狭いクローゼットしかついていないような現代のマンションより便利でした。1部屋につき電気のコンセントが1つしかありませんでした。現代の部屋では普通2箇所ついています。また古くともマンションでしたので、隣家との境目はコンクリートの壁で、防音性は満足できるものでした。
 相当古いマンションだったのですが、ここまで古くなりますと、さすがに価格は下がってきますのでそこが魅力です。日当たりが良く見通しが開けている場所に立っており、風通しが良く気持ちの良い部屋でした。転勤でやむなく引っ越すまで長年住んだ落ち着ける部屋でしたので、古さを即良くないものとは思わないタイプの方は、見てみる価値もあるかと思います。

 

場所
 駅からの距離については、自分がどのような交通手段を取るかにより変わってくるでしょう。
 例えば東京24区内では、10分歩けばかならず駅があると言われています。つまり、「最悪徒歩10分」を覚悟すれば、駅前にこだわらず、他の面で気に入る部屋を探すこともできます。自動車やバイクをメインに使う方は、郊外で電車の駅が無い地域でも気にならないでしょう。
 また、坂の多いところだと自転車を使うのが不便ですし、低地や河川の近くだと、台風の時氾濫の心配があります。
 近くにスーパーマーケットや商店があるかどうかも大事です。歩いて行きたくないような遠くにしかないと、はっきり言って生活に支障をきたします。

 

家賃
 前回や次回の中で触れていますので参照ください。

 

階数
 1階:庭がついていることがあります。しかし上の階の人から見られることは確かですので、庭でのプライバシーが守られるかというと、集合住宅では難しいでしょう。上階から、悪意ではなくとも、洗濯物のゴミやホコリが降ってきます。また、階下に音で迷惑をかける心配はありませんので、子供の足音で迷惑をかけたくないという場合には向いていますが、音というのは上の部屋にもかなり響くものです。騒ぎ声もひどいという家では集合住宅ではなく一軒屋の貸家を模索するのも、自分も子供ものびのびと暮らすための選択肢といえます。そして、足音は立てないがTVや音楽の音を楽しみたいタイプの方には、最上階が向いています。
 
 最上階:上記に記したように、TVや音楽の音で迷惑をかけたくない方には向いています。また眺望がいいという心理上の利点もあります。不便な点は、冷暖房の効率が悪いということ。夏場にクーラーをかけても効かないと感じる最上階の方も多いようですので、眺望をお望みというだけなら、最上階の一つ下くらいが丁度いいかもしれません。また、小さなお子さんや動物を飼っている方は、落下事故に注意しなければなりません。

 

間取り(振り分けかどうか)
 続き部屋にならない部屋が2つ以上あることを振り分け式といいます。友人と同居する場合などに適します。

 

オートロック
 あなたはオートロック式だと防犯に良いと思いますか? 私は、そうは思いません。エントランスドアがオートロックというだけですぐ裏の勝手口には施錠されていないマンションや、部屋へと続く廊下部分は外に開かれているマンションも多いですし、不審者は他人が中に入るときに住人を装い一緒に入ってきます。あってもなくてもいいアクセサリーのようなものととらえ、自分自身が自分の部屋自体の防犯を怠らなければ、ついてないマンションでも問題ありませんので、そこに固執して部屋を探すことはないと思います。

 

インターホン・TVドアホン
 インターホンは、あると便利です。手間をとらずにセールスの人を追い返すことが出来ます。ついていなくても、ドアを開けて話を聞くなんて真似はしないようにしましょう。

 

ガスコンロ
 直火での調理が好きな方はガスコンロが使える部屋にしましょう。作りつけなのか自分で用意するのかは、内覧のときに見ておいて下さい。そして、ガスコンロを置く台の幅と奥行きは部屋によって異なりますので、これもチェックしておくと良いでしょう。

 

風呂トイレ別
 風呂とトイレが一緒の部屋に住んでいたときに、それで困ったという記憶はありません。風呂トイレが一緒の部屋は1人か2人暮らし用の規模の部屋が多く、3人以上の住人を考慮したファミリータイプになると、あまり一緒になっている部屋は無いからです。単に好き好きの問題だと思います。一緒になっているとお風呂のあとすぐにトイレができるとか、シャワーが使えるので掃除がしやすいという便利さもあります。

 

エアコン
 ついていると嬉しいでしょうが、最新機種が入っているとは限りません。旧式で異様に電気代がかかるものがついているとも限りませんし、電気代がかかるエアコンと省エネエアコンでは、ワンシーズンだけの電気代でもかなりの差が出てくるもの。ついて無かったら自分で何とかする、でいいのではないでしょうか。

 

室内洗濯機置き場
 洗濯機をベランダに置くようになっている部屋に以前住んでいましたが、あまり不便とは思いませんでした。何年置いていても、雨ざらしにしても、洗濯機が壊れたということもありませんでした。深夜に回すと迷惑になるという点では、室内でも屋外でも変わりません。ただ、冬にベランダでうろうろしていると寒いです。
 洗濯機を「玄関の外」に置くような部屋は論外です。防犯上良くないので避けたほうが良いでしょう。

 

風呂釜・追い炊き
 旧式で、レバーをガチャガチャとまわして点火するガスの風呂釜があります。慣れれば平気ですが、点火できなくてガスが溜まると事故の元ですので、最初は気をつけてください。また、このタイプでは、「種火」を消すまでは風呂釜に火が入ったままなのですが、種火を消してしまうとシャワーも水しか出てきません。
 ガスでも、新型の風呂釜ではボタンで電源を入れると常に給湯待機状態になります。種火はシャワーを出すごとにつけたり消したりしているのだそうです。種火でガスがムダになることもありませんし、少し安全性が高い気がしますし、楽です。
 追い炊き機能について。追い炊きが出来ると水の節約になります。前日の残り湯くらいなら沸かしなおして入りたいという方には必須の機能です。

 

フローリング
 好みの問題です。フローリングの部屋は畳と比べると、非常にすっきりとして見えます。また、掃除もフローリングモップで拭くだけで小綺麗に見えます。しかし、落ちてしまっているホコリが目立たないのは畳やカーペットの部屋のほうですし、一度落ちたホコリが舞い上がりにくいのも畳やカーペット。ホコリや花粉のアレルギーの人、あまり掃除をしない人には、畳やカーペットの部屋の方がいいということです。
 畳やカーペットの部屋でも、フローリングカーペットを敷くとフローリングの部屋になります。そう高くないですので、安くて間取りもいい部屋が見つかったけど、畳敷きが嫌、という方は、敷いてみるといいと思います。見ようによっては、古い和室のこげ茶に変色した縦横の柱と、同じようなこげ茶色のフローリングの調和した部屋は、板張りの武家屋敷のようでなかなかの趣です。

 

ベランダ・バルコニー
 できれば、窓だけではなく、ささやかでも歩いて出られるようなベランダがあるといいですね。布団が干せますしガーデニングも出来ます。まだ出していないゴミ袋や、量がまとまっていない分別ゴミを置いておくこともできます。

 

ロフト付き
 狭い部屋を有効に使える点では便利です。ただ、ロフトを寝室にしようと考える人はちょっと待ってください。元々、ロフトは物置として想定されている場所ですので、風通しが悪かったり、エアコンが効かなかったりして、あまり寝心地の良い部分ではありません。おとなしく物置として活用することを考えたほうが良いと思います。

 

BSアンテナ・ケーブルテレビ・CSアンテナ・インターネット
 元々ついていなくても、自分の意思で引くことができます。しかし、住居の位置や、マンション自体が加入していないという物理的な理由で引けない場合もありますので注意が必要です。
 また「ケーブルがある」とだけ聞いていても、ケーブルテレビ会社というのは地域性の強いものですので、どんなサービスがその会社にあるのかは様々。ケーブルTVでインターネットとTV・電話までカバーできる会社もありますが、そこの地域のケーブルがそうとは限りません。加入料が異常に高いとか、サービスが悪いとかで、入りたくないなと思う場合もあります。そのときはインターネットや多チャンネルTVは他の方法で契約しなければなりません。リサーチ不足で、引っ越してから何ヶ月もインターネットが通じないというのでは不便です。部屋を決める前に自分で確認しておいたほうが良い事項でしょう。

 

エレベーター
 基本的に、5階建より高い建物にはエレベーターがついているはずです。
 私が以前住んでいた古いマンションの部屋は、5階建ての5階で、エレベーターなしの物件でした。
 結論を言うと、これくらいの階数なら慣れます。他の点で魅力的な部屋なら、住んでみてはいかがでしょう。
 めんどうになるのか、セールスやNHKの人があまり来なかったので、静かに暮らせました。

 

宅配ボックス
 1階のエントランスなどにあり宅配便を預かってくれる大きな郵便ポストのようなものを言います。
 平日も休日もいつでも部屋に居ない人には便利かもしれませんが、1階に宅配されたものを自分の部屋まで持っていくのは相当面倒なことですので、無いなら無くて困らないのではないでしょうか。

 

駐車場あり
 駐車場は値段が様々ですし、今入居してすぐに使える駐車場があるのか、部屋の近くにあるのか、停められる車のサイズ、2台分使いたい場合はどうするのかなどはわかりません。そこまで踏み込んで確認しておく必要があります。 

 

ペット相談
 ペット相談可と書かれてはいても「小型犬1匹のみ可」などと、動物の種類と頭数に制限があることがほとんどです。自分の飼いたい動物が許されるのかは詳しく確認しましょう。
 普通に物件を探していても、TVで見かけるような「ペット対応マンション」みたいな物件はまず見つかりません。そのような物件に引っ越したいのなら、引っ越す何ヶ月か前からとか、見つかったならば引っ越す、という気持ちで不動産屋さんに前々から情報提供を頼んでおくべきでしょう。
 古めの物件で、希望者を増やすために「ペット可」にしている部屋が増えてきています。そのような部屋は家賃もあまり高くなりませんので、希望する場合は「古い部屋でもいいので、ペット可の部屋を沢山見せて欲しい」と不動産屋さんには伝えましょう。

 

同居可
 通常、大家さんの許可が無いと契約者以外が住むことはできません。勝手に同居して見つかり、追い出されてしまうよりは、最初から同居のできる部屋を探すべきです。

 

管理人常駐
 管理人さんが近くに居ると、便利なように思えますが、実際はそんなこともなく普通です。
 何かあったら電話して対応してもらうのは、近くにいても居なくても同じですし。
 それよりも、何かしでかしたら怒られるのではと、けむたい感じがするので私は苦手です。

 

大家さん常駐
 大家さんがすぐ隣に一戸建てで住んでいる、というようなマンションもあります。同じマンションの1室に住んでいるとか。
 好意をもってもらえると何かとありがたいので、引っ越すとき、また見かけたときの挨拶は欠かさないようにしましょう。